就職活動を行うに当たって、企業の詳細な情報を知りたい場合には、東洋経済新報社から発行されている四季報が役立ちます。この本は就職活動をする学生にとって必需品といっても過言ではありません。会社説明会などでは、年収の話や離職率などは詳しくは聞けませが、四季報はそのようなデータがしっかり載っています。雇用条件を知るには、やはりこの本でしょう。
また、賢い四季報の使い方として、この就職四季報の過去数年分を入手し、データを比べることができます。数年分のデータがあれば、ターゲット企業の平均年収がどれだけ増加しているとか、採用数が減ったなどの傾向がつかめて便利です。
しかし、この四季報には弱点もあります。まず、掲載企業数がそんなに多くないことです。有名企業でも掲載されていないところがたくさんあるのです。それから、各々の項目が「NA(回答拒否)」ばかりの企業もあり、イマイチつかめないところも相当あります。「NA(回答拒否)」の多い企業はあまり印象がよくありませんが、逆にそこに注目するという見方もあります。
とりあえず、N/Aが散見されるなどで、本来の目的を果たせないこともしばしばあり、 少なからずデータが貧弱であるという印象もあると思いますので、この本をパラパラとながめてみて、興味を持った企業についてインターネットで調べてみるという、購入した当初とは逆の利用法で活用することもできます。
実は企業偏差値というものは厳然と存在していることをご存知でしょうか。転職をサポートするエージェントのかたの話によると、その経験からも「企業偏差値は厳然と存在する」といえるそうです。それはその会社に入るのが難しくて、その企業出身であれば転職しやすい、また信頼を得やすいという企業は実際にあるということです。 若いうちに企業偏差値の高い企業に「まず入ろう」と考えるということはあながち間違いではありません。偏差値の高い企業に入ることができれば自分を鍛えることもできるためです。それは「何をしたいか」よりも、とにかく「仕事ができるようになる」ということを20代のうちは目標にしても良いということなのです。
キャリア理論の専門家たちや経営者たちの多くは、学生のうちに「これがやりたい!」と決め付けてしまう危険性を指摘しているそうです「やりたいこと探し」をはじめる前に「自分作り」をきちんとおこなうことが大切なのです。自分作りとはつまり、ビジネスパーソンとしての基礎力をまずは築き上げるということです。個性や、天職というものももちろんのは大切なのですが、それは少し先でもいいわけです。「入るのが難しい」かつ「その会社の出身ということが市場価値として高い」企業ランキングというものもあります。
就職”人気”ランキングとは異なるものですが参考にしてみてはいかがでしょうか。これはビジネスパーソンとして成長が最もできる業界かといえば、かならずしもYesとは言いにくいのですが、もちろん例外もありますが。【Sクラス】は外資金融(ゴールドマンサックス、モルガンスタンレー、ドイツ銀行など)、コンサル(マッキンゼー、BCGなど)、外資メーカー(IBM、P&Gなど)、商社(三菱商事、三井物産など)、メーカー(トヨタ、キヤノン、ホンダ、ソニー、サントリーなど)、広告(電通、博報堂、マッキャンエリクソンなど)です。
【Aクラス】は教育(ベネッセ、リクルートなど)、メーカー(NEC、富士通、東芝、花王、デンソーなど)、コンサル(IBCS、アクセンチュア、トーマツ、野村総研など)、IT(マイクロソフト、グーグル、ヤフー、オラクル、サン、NTTデータなど)、金融(MUFG、SMBC、野村證券など)があげられます。参考までに頭にいれておくのもよいかもしれませんね。